メンテナンスは全量買取を安定させるために必須ブログ:2019-9-05
ぼく達夫婦は、結婚してから7年間、
努力はしていましたが息子ができませんでした。
はじめのうちは話をふってきたお互いの親も、
段々と息子の話題を
ぼく達の前で出さないようになっていきました。
当時のぼくは、実のところ、
息子が欲しいと思っていませんでした。
小さい息子をどう扱っていいかわからなかったし、
何より、息子が生まれると
自分や夫婦の時間が割かれてしまう、
自由が奪われてしまうのではないかとも思っていました。
でも、よく考えてみると…
息子が欲しくないという思いの下には、
別の感情が隠されていたのです。
それは、自分のことが大嫌いだということでした。
小さい頃、忙しかった親には
ぼく達息子の面倒をみる余裕がありませんでした。
それを息子心に
「親に愛されていないぼくは、愛するに値しない存在だ」と
勘違いしてしまっていたのです。
けれどもそれは本当に大きな誤解でした。
息子を愛さない親はいない。
そこにはしかたのない事情があったのかもしれない…
という、ものの見方が出来るようになったのです。
愛していなかったのではなく、
仕事の忙しさのために仕方のなかったことだった。
それどころか、
息子達の幸せのために身を削って働いてくれていたのだ!
その時、
生まれてはじめて、
自分の息子がいてもいいんだ!と
思えたのです。
すると、まさにその月のことです。
息子を妊娠したと家内から報告を受けたのは…
家内は電話口で泣いていました。
今振り返れば、家内もまた、ぼくと同じように自分を責めていて、
ぼくの思いは知らぬ間に家内の中に伝わり、
夫婦の間にも愛というつながりが生まれたのだと思います。